板効率は「1枚あたりの板がどれくらい効率よく相手を妨害できたのか」の指標となる数値である。
板効率は「相手遠回りさせた歩数÷壁を置いた枚数」で計算され、高いほど効率が良い。
例えば1枚壁を置いた際、相手がゴールから2マス遠ざかった際の効率は、2(2マス÷1枚の板=2)となる。
(※この際、相手の移動は考慮にいれないで計算する)
板効率は1以下の時、それだけでは壁をただ失っただけだと考える事ができる。
なぜなら1マスの遠回りが行われようと、自身はそのターン移動ができない為、相手の移動で相殺される為である。
これは実質的な遠回りにはなっておらず、つまり完全な損だと考えられる。
例として、下記は白手番が板を1枚使用するが、黒手番のゴールまでの実質歩数は変わってない状態となっている
(黒のゴールまでの歩数は6マスから7マスに増えたが、移動により6マスへと相殺される。板効率は1÷1=1。)
従って、常に板効率は1より大きくなるように置くことが必須だと考えられる……がそう単純ではない。
何故なら、その瞬間では板効率が1に見えても、組み合わせによっては後から効率が変化する事もある為である。
下記は板を2枚使うことで黒手番のゴールまでの実質歩数が結果的に1マス増加した例となる。
(黒のゴールまで歩数は6から9に増加。移動による相殺があるが残りは7マスとなっている。板効率は3÷2=1.5。)
「基本的に」板の最大効率は4と思われる。
強力な状態 で書いた最強がこれに当たる。
(板効率は4÷1=4)
「基本的に」と書いたのは上記の損得についてでも書いたように、組み合わせによっては板効率は変化する為である。
上記の例も、黒の前に横で置かれた板を考慮にいれた際、実は最強には「2枚の板を使っている」として、板効率は4ではないと考える事も可能である。
もしかすると、この板効率を計算するだけで、一見、最善の板の置き方が発見されそうにも思われる。
しかしながらコリドールにおいては、相手の板を利用することも可能である。
自身の板効率を考慮するのみでは、そう簡単に最善手が発見されるわけではないだろう。
とは言え、板効率が高い板の置き方を検討するのは極めて重要である。
迂闊に板を置くことをせず、特に終盤になるほど板効率が高くなるよう心がける事が大切である。