前置き

一見すると初心者のやりがちな誤った戦略だが、
相手の戦略を防止出来る上に、出方を伺いながら柔軟に方針を変えられる優秀な戦略。
ただし定石と呼ぶには非常に自由度が高く(派生形が多く)慣れるまでは使いこなすのが難しいか。

超攻撃型から対応型まで豊富なバリエーションが存在。
知らないまま戦うと敗因が全く見えてこない、いわゆる分からん殺しになる。

全て受け切ることが出来た場合、圧倒的な板数の差を利用して逆転するという
カウンター戦略も有効だが、迂闊な対応をすると圧倒的な差をつけられて敗北するので注意。

考え方

メリット

  • 前に出た相手プレイヤーを一旦後ろに下がらせる&左右に移動を振る事で歩数有利を取りやすい
  • 左右をある程度指定できるので相手の移動先を予め妨害しやすい

デメリット

  • 板を使い過ぎる(序盤から3〜4枚は確実に必要)
  • 前方に板を置く為、自身のゴールまでの距離も増加する
    相手に板をそのまま利用される可能性も

基本

横型

棋譜コード:QHBASsaq

縦型

棋譜コード:QLBPRKtgapbw

縦型対策

背面置き

棋譜コード:QKDMCTi5GJoMKi

ターン9の黒手番の前置きに対し、ターン10で白手番はVa1〜Vd1に置く事で遠回りさせられない。
相手を遠回りさせる為のスペースを開けておく為にVc1又はvd2が適当。

縦置き

棋譜コード:QNDMCTZGkcKg0qKI

ターン14では遠回りのリスクを避ける為にHa2に板を置いた。

横置き

棋譜コード:QODMjUj0ZAk2kYig

一見猶予がありそうな為、前置きを放置された結果、最強を受けることが無くなる良い例。
背後の形も可能性が残るため良い。

横型対策

カウンター

棋譜コード:QwBAkylWRspGRGquiwo/GhLs85cAACBK21IiIEJN4CYU

横型にカウンターを成功させた例。板の差で大いに逆転が可能。 18手目の白の板は相手の板を減少させる目的のギャップ

互いに前置きも悪くは無いか?

要議論